フランスと日本の未来 2012 7 8
日本経済新聞Web刊の映像ニュースでは、
フランスのオランド大統領が、フランス海軍の原子力潜水艦に乗船し、
ブルターニュ沖を航行したとあります。
フランス大統領の原子力潜水艦の乗船は、
1974年のジスカール・デスタン大統領以来ということです。
フランスの軍事予算は、
対GDPで比較すると、日本の2倍以上となっています。
金額ベースで見ても、日本を大きく上回っています。
これは、フランス国民にとって、かなり重荷になっているはずです。
それでも、フランスは、こうした路線をやめないと思います。
そこに、国家の独立というフランス人の強い意志が現れていると思います。
もし、フランスが、日本のように、
「安全保障はアメリカに任せて、商売に専念する」という政策を取っていれば、
フランスも、日本のような経済大国になっていたかもしれません。
アメリカ人のジョセフ・ナイ教授は、こう言っています。
「日本には、三つの選択肢がある。
日米同盟の堅持・強化、
フランスのような自主独立路線、
あるいは、21世紀の大国となる中国の属国化だ」
しかし、将来、アメリカの国力が低下すると、
日本は、フランスのような国防政策を取る必要があります。
つまり、日本は、核武装し、
さらに原子力潜水艦も保有し、
日本の国力も考えれば、軍事衛星も打ち上げることになります。
(すでに、日本は、軽空母を2隻保有しています)
これが20年後か、30年後か。
いずれにせよ、20年も30年も、あっという間に過ぎてしまいますので、
調査や研究は、今のうちから推進すべきでしょう。
日本にとって、フランスの国防政策や外交政策は、
大いに参考になるはずです。
「フランス研究」は、日本の将来にとって、有益です。
空中発射型ロケット 2012 4 15
日本の固体燃料ロケットの歴史は古いと言えます。
糸川英夫博士が率いる東京大学生産技術研究所を源流とする、
宇宙科学研究所が先駆的な役割を果たしたペンシルロケットが有名でしょう。
その後、1970年には、全段固体ロケットであるL-4Sロケットで、
日本発の人工衛星「おおすみ」を打ち上げ、
1985年には、M-3SIIロケットによる世界初となる全段固体ロケット
人工惑星「さきがけ」を誕生させました。
「さきがけ」は、ハレー彗星探査を行う宇宙探査機でした。
(以上、ウィキペディアから引用)
最近は、固体燃料ロケットの話は、
あまり聞かなくなったと思います。
今は、液体燃料ロケットが主流だからです。
「固体燃料ロケットの時代は終わった」と言う人までいます。
しかしながら、日本にとっては、
完成された技術である固体燃料ロケットを活用すべきだと思います。
しかも、日本には、火薬メーカーや化学メーカーが多数存在します。
「空中発射型の固体燃料ロケット」は、どうでしょうか。
小型の人工衛星を打ち上げるには、
液体燃料ロケットでは、コストが高すぎます。
そこで、「空中発射型の固体燃料ロケット」の出番があると思います。
日本では、ボーイング787の導入で、
ジャンボジェットのB747が不要になると思います。
そこで、B747を改造して、
空中のロケット発射基地とするのです。
(この話は、エアワールド2006年6月号に出ているそうです)
日本では、株式会社IHIエアロスペースが、
日本を代表するロケット飛翔体の総合メーカーであると同時に、
世界に数社しかない固体燃料ロケット開発メーカーでもあります。
同社は、主として固体燃料ロケット(ロケットモーター)技術を応用し、
各種宇宙用ロケットの開発及び防衛用ロケットの開発と製造を行っているそうです。